陣痛促進剤を使用するケース
陣痛促進剤を使用するケース
具体的には次の五つの場合や。
(1)過期妊娠
予定日より二週間以上も分娩が遅れ、胎盤機能が低下して胎児にとってそれ以上子宮内に居ることがデメリットとなる可能性がある場合。
(2)前期破水
破水したのに陣痛が起こらず、子宮内に居る胎児に感染の危険がせまりつつある場合。
(3)妊娠中毒症
子宮胎盤系の血流不足により胎盤機能が低下して、それ以上胎児が子宮内に居ることがデメリットになるような場合。
(4)胎盤機能不全
予定日超過や妊娠中毒症、喫煙やらなんやらの原因により胎盤の機能が低下して、それ以上胎児が子宮内に居ることがデメリットとなるような場合。
(5)微弱陣痛
陣痛が開始して分娩が始まったのに、陣痛が弱すぎるために分娩が遷延して母体の
疲労を招いたり、長時間経過したさかいは母児共に危険がせまる可能性がある場合。
ほとんどのお母はんにとって お産ちうものは、特に異常がなければなあんもしなくても妊娠37週から41週までの間に自然に陣痛が起こり一日内外で元気な赤ちゃんが産まれてくるものや。
せやけどダンさん 約10%位のお母はんについては、なんらかのお手伝いをしてあげなければ元気な赤ちゃんを生むことが出来ないのや。
トコロが、オノレがそうなのかどうかオノレではわかりまへん。
やろから、もしオノレがそうなりよった時でも安心してお産が出来るように専門のお医者はんや、助産婦、看護婦はんのもとで 妊娠中からお産まで、さらには産後までも診てもらっとるわけや。
そうゆう訳で ホンマは、お産の時に「陣痛促進剤」を使うかどうか心配する前に お薬を使いまへんで済むように 煙草を吸いまへん、妊娠中毒症や微弱陣痛にならへんように太りすぎない、といった自己管理が大切なのや。
ほんで、「陣痛促進剤」ちうのは 前述の五つの項目にお母はんが当てはまる場合に 自然な陣痛を起こす呼び水として、または補助として使用するお薬だと理解してくれへんかの。決してお薬だけで陣痛が起こり分娩が進行するものではおまへん。
わいたちは「陣痛促進剤」について以上の様に考えておるんや。
当ひたちなか母と子の病院でお産される皆様にご理解いただいて 安心してお産が迎えられる手助けになったんやら幸いに存じまんねん。
心配なこと不安なことはどうぞ遠慮無くご相談くれへんかの。
あんはんにとって「ええお産」とはなにか、一緒に考えていきまひょ。
陣痛促進剤の種類
陣痛促進剤の種類
・陣痛促進剤について
お産を経験したことのあるおかあはん、これからお産を経験しようとしとるあんはん、
皆がいっぺんは耳にしたことのある「陣痛促進剤」、このお薬はどのようなものやのでっしゃろか。
どのように使うものやのでっしゃろか。
一緒に考えてみまひょ。
「陣痛促進剤」と呼ばれるお薬には次の二種類あるんや。
(1)オキシトシン
分娩間近の妊産婦様の鼻の奥、脳の最下部である脳下垂体と呼ばれる部位から分泌されるホルモンや。
選択的に子宮の筋肉や、乳房の筋肉に作用して、陣痛を起こしたり射乳を起こしたりしまんねん。
(2)プロスタグランディン
身体のなかで自然に創られるホルモンや。筋肉に直接働きかけて筋肉が収縮する力を強める働きをしまんねん。
子宮の筋肉に作用させれば陣痛を起こしたり陣痛を強めたりしまんねん。
これらはいずれも 自然な分娩・出産のためにお母はんの身体の中で創られて子宮に作用し、分娩・出産を進めるために必要不可欠なホルモンなのや。
やろから「陣痛促進剤」と呼ばれとるお薬そのものは 特に身体に危険なものではおまへん。
使う必要もないのに濫用したり、過剰に使用した時、せやなかったら稀に特異的に過剰反応を起した時やらなんやらに お母はん(母体)や赤ちゃん(胎児)に危険を及ぼす可能性が出てきまんねん。
これらを上手に使う事は逆にお母はんや赤ちゃんの安全のために必要なことでもあるのや。
では どういう時に「陣痛促進剤」を使う適応となるのか、言い換えれば 使わなければならへんのか?
考えてみまひょ。一言でいえば、お薬の力を借りてでもお産をしてしまわなければ お母はんや赤ちゃんが具合悪くなる危険がある場合や。